格安スマホは本当に格安?

ドコモ、au、ソフトバンクの各キャリアから、格安スマホに乗り換えると、スマホの月額料金が安くなると思っている人が多いのですが、実際のところ、本当に安くなるのでしょうか。

格安スマホが本当に格安なのかどうかは、利用者の利用の仕方にかなり依存します。

格安スマホに乗り換えたことによって、月額料金が上がってしまうことは、十分に予想できるのです。

格安スマホが格安でなくなる人

格安スマホは、格安SIMと呼ばれるSIMをSIMフリーのスマホに刺すことで実現します。

格安SIMは、MVNOと呼ばれる業者が提供しており、いろんなMVNOがいろんな格安SIMを販売しているのです。

格安SIMのほとんどはドコモのLTEを利用していますから、エリア自体は、ドコモのLTEと全く同じです。

しかし、格安SIMの場合、ユーザー数密度がキャリアと比較すると高いので、回線速度自体は遅めです。

データ通信量が無制限の格安SIMも存在しますが、このような場合は、特に、回線速度は遅くなる傾向にあります。

一般的に、回線速度は月額料金とのトレードオフだと考えておいた方がいいでしょう。

格安SIMも、MVNO、時間帯や、接続場所など条件次第では、十分な速度が出ることもありますから、格安SIMが絶対的に遅いわけではありませんが、多くのユーザーが都市部で利用することを考えると、遅いという口コミが増えるは致し方がないところでしょう。

さて、格安スマホが安くならないという話なのですが、格安スマホは、データ通信だけで考えれば、格安になるといえるでしょう。

上述の通り、回線速度が遅くなることは覚悟しておかないといけませんが、料金は安いといえます。データ通信の場合、使いすぎた場合は、速度制限がかかるだけで、別途料金がかかるわけではありません(速度制限を解除したい場合は別途料金が必要です)。

ところが、問題なのが、格安スマホといいますか携帯電話としての本分とも言える音声通話です。

格安スマホの音声通話料金は、キャリアと比較すると、高いのです。

最近は、ドコモがかけ放題プランを提供しだしたことに伴って、キャリアの音声通話は、一定金額でかけ放題できたりして、音声通話で莫大な料金が発生すると言うことはありません。

しかし、格安スマホの場合は、20円/30秒の料金が一般的なのです。従って、1分で40円、10分で400円、1時間掛けると2,400円となってしまうのです。

格安スマホにすることで月額料金が仮に2,000円安くなったとしても、1時間音声通話してしまうと、逆にキャリアの料金を上回ってしまうのです。

このように、音声通話(発信)を頻繁に利用する人は、格安スマホは決して格安とは言えないのです。

もちろん、音声通話が受信がほとんどだという人の場合は、格安スマホに乗り換えた方が安くなる可能性は高いです。

格安スマホを格安にする格安SIM比較

格安スマホが格安でなくなる可能性を紹介しましたが、2016年になってから音声通話の弱点を克服するサービスを提供するMVNOが登場してきています。

まずは、IP電話です。

これは、通常の音声通話とは異なりますが、専用アプリでIP電話を使う分には、データ通信量が増えるだけですから、特に料金は発生しませんから格安のままですますことは可能です。

ただし、IP電話にも弱点があります。一つは、データ通信量が増えてしまう点です。格安スマホに乗り換える人のほとんどはデータ通信プランの場合月額料金が1,000円程度の3GB/月程度のプランを利用しています。

ところが、IP電話は原則このデータ通信量を消費してしまいますので、速度制限がかかってしまう可能性があるのです。OCNなど、専用アプリを使ったIP電話でのパケットはカウントしないMVNOも存在しますから、そのような格安SIMを選ぶことをおすすめします。

もう一つ、IP電話の品質は、若干低いということです。もともと通常の音声通話と比較するとIP電話は品質は低いわけですが、それでもあまり気にならないと言う人も多いでしょう。しかし、格安SIMの場合、データ通信の速度がキャリアより遅いわけですから、キャリアでIP電話を使うよりは更に品質が低下するのは免れません。途中で途切れるという可能性も否定できませんから、仕事などで利用するのはおすすめしたくはないところです。

IP電話がダメという人は、どうすればいいのかというと、音声通話がかけ放題になる格安SIMも登場してきています。

もちろんかけ放題の分は割高になりますが、それでもキャリアの月額料金より高くなるということはないようですから、劇的に格安スマホになるというわけではありませんが、若干格安になるという意味では悪くないでしょう。

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